生涯でがんに罹患するリスクが高まる中、医療の進歩により多くの人が継続的に治療を受けながら仕事を続けています。そのような中、がんの治療過程で起こりうる、脱毛、顔の変色、むくみなど、アピアランス(見た目)の変化ががん罹患者の悩みの多くを占めています。
がんに罹患しても前向きに今日と向き合うためにサポートするのが“アピアランスサポート”です。
厚生労働省の発表によると、がん治療による外見の変化が原因で日常生活に影響が出たと答えた患者数は40%を超えています。
人生100年時代と言われる昨今、アピアランスの変化が与える心理的な苦痛を軽減することは喫緊の課題と言えます。
■外見が変化したことで社会生活に影響があったと回答した率
出典:厚生労働省HP「がん治療に伴う患者の外見変化とその支援について」をもとにFWD生命にて作成
NPO法人 全国福祉理美容師養成協会
特定非営利活動法人 全国福祉理美容師養成協会は、「誰もがその人らしく美しく過ごせる社会の実現」を目指し、理美容・医療・介護・ファッションなどの多職種専門家が「得意を活かして社会貢献活動」をするNPOです。
■がん患者へのウィッグ寄贈
2020年から乳がん患者の方への直接的な支援を目的に、10月乳がん月間にあわせて、NPOふくりびの医療用ウィッグ寄贈を支援しています。
2023年からは、乳がんに限らず、がん治療に伴う外見に現れる副作用に悩む(アピアランスサポートを必要とする)全てのがん患者へと対象を拡大し、10月10日から11月10までの1ヵ月希望者を募集し、抽選で15名の方にウィッグをプレゼントしました。
乳がん患者の方とそのご家族にもご協力いただき、ご家族が長らく大切にされてきた髪をカットし、ウィッグとして製作されていく様子や、ウィッグ当選連絡を受けたときのお気持ちについてお話しいただいた動画を製作しましたので、是非ご覧ください。
■アピアランスサポート動画
抗がん剤投与前の準備から、ウィッグ・爪・むくみのケア等についてどなたでもご覧頂けるよう、NPOふくりびが作成した動画を、当社は支援しています。
女性だけではなく、男性にもご覧頂ける内容となっておりますので、是非ご覧ください。
■乳がんアピアランスセミナー
がんの治療で起こりうる、脱毛、顔の変色、むくみなど、外見の変化により感じるストレスは様々です。治療中の見た目の変化は日常生活にも多大な影響を与え、「学校や会社をやめた」「人に会うのが億劫になった」「かわいそうと思われたくない」と感じ、社会と距離をとってしまう原因になることもあります。
矢方美紀さん(タレント・元SKE48)の体験をもとに、トークセッションでがんに罹患しても前向きに今日と向き合うために必要な“アピアランスサポート”についてお伝えするセミナーを2019年2月~2020年2月に東京、大阪、名古屋、広島、新神戸で計7回開催しました。
■第1回ソトコト・ウェルビーイングアワード 2023受賞
当社のがん患者へのアピアランスサポート活動認知向上と理解を深めるための取り組みが評価され、このたび「第1回ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」(主催:ソトコト・ウェルビーイングアワード実行委員会)を受賞しました。
「ソトコト・ウェルビーイングアワード」は、より良い社会に向けてウェルビーイングな取り組みをしている企業や団体を表彰し、広く報せることで「ご機嫌な世の中」をつくるためのアワードです。
今回、FWD生命のがん患者へのアピアランスサポート活動が、人々の気持ちや暮らしを大きく後押しし、未来に向けて「みんなのご機嫌」をつくるウェルビーイングな取り組みであるとして、アワードに選出されました。当社に対するコメントは以下のとおりです。
受賞理由
FWD生命は乳がんをはじめとするがん患者への「アピアランスサポート」を支援しています。NPOふくりびや乳がんサバイバーである矢方美紀さん(声優・タレント・SKE48元メンバー)との協働で「がんと共に生きるためのアピアランスセミナー」を実施、またNPOふくりびのアピアランスの悩みに対するケア方法を紹介する動画制作や、乳がん患者に対するメンテナンスまで含めた医療用ウィッグ寄贈プロジェクトを支援するなど、その広い活動を継続している事がまさにウェルビーイングアワードに相応しい取り組みであると考え、今回選定させていただきました。