FWDグループ独自のアプリ「Omne(オムニ)」は、2022年7月に日本版がリリースされ、2023年10月に保険機能が、2023年12月に給付金請求機能が新たに追加されました。
日本でのスマートフォン普及率は96%を超え、スマートフォンはもはや社会インフラの1つになったと言っても過言ではありません。その中で、スマートフォンアプリの需要は日に日に増え、保険機能の付いたアプリを開発することは、保険会社として、そして"Celebrate living(人生を讃えよう)"をブランドスローガンとして掲げるFWD生命として必須の使命となります。
今回は、FWD生命のアプリ「Omne」のプロジェクトをリードされているOmne事業部の田中さんにOmneについて、また、開発の背景についてお聞きしたいと思います。
お客さまに"Celebrate living"を直接お届けする「Omne」
▲Omneイメージ
-なぜ「Omne」を開発することになったのか、その背景を教えてください。
田中:保険契約を締結した後、保険会社とお客さまの接点が限られてしまう中で、ご契約のない方も含めてお客さまと日常的に接点を持ち、当社のブランドスローガン"Celebrate living(人生を讃えよう)"を日々提供しえないか、という想いの下に開発することになりました。
-「Omne(オムニ)」の特長を教えてください。
田中:Omneをダウンロードいただいた方はどなたでも、ライフスタイルアプリとして機能、ゲーム/フィットネス/ヘルス等のコンテンツをご利用いただけます。また、ご契約者さま向けには、各種のお手続きから給付金請求に至るまで、”簡単手軽に24時間いつでも行える機能”をご用意しています。特に給付金請求に関しては、一定の条件はあるもののお手続きがアプリ上での必要書類アップロードのみで完結し、かつ数秒で給付金をお受取りいただける業界唯一のサービスとなっています。
■Omneでご利用いただける保険機能
給付金請求
以下の保険商品でお手続きいただけます
(2024年3月時点)
条件を満たせば、請求完了からお振込みまで最短数秒で完了します*。
*条件を詳しく見る
※対象は今後順次拡大を予定しております。
各種お手続き
以下の保険手続きでご利用いただけます
(2024年3月時点)
※ご利用いただける保険手続きは、変更となる場合がございますことをご了承ください。
※一定の取扱条件がありますので、詳細はOmneにてご確認ください。
パソコンを開くことができない状況であっても、スマートフォンから領収書をアップロードするだけで給付金をお受け取りいただけるようにすることは、お客さまに"Celebrate living"をお届けする私たちFWD生命の使命であると考えています。
診断書が不要な給付金のご請求に限定されています。
診断書が不要な給付金請求はこちらをご確認ください。
給付金請求の種類 | Omne by FWDでの給付金請求 | お支払いまでの時間 |
---|---|---|
入院(手術を伴う入院を含む) | ○ | 最短数秒 |
入院(手術を伴う入院を含む)+入院一時金 | ○ | |
外来手術(入院を伴わない手術) | ○ | |
通院(退院後) | ○ | ご請求手続き後、翌営業日から起算して5営業日程 |
放射線治療 | ○ | |
がん診断 | ○ | |
抗がん剤治療 | ○ |
アジャイル開発の特色を活かしたスピーディーな開発へ
-FWDグループ(本社)との共同開発で苦労したことを教えてください。
田中:FWDグループは本社が香港にある外資系企業で、アプリ開発のチームも拠点は香港にあります。したがって、英語がコミュニケーションの中心になるわけですが、保険用語からITの専門用語に至るまで全てを英語にする必要があるので、認識齟齬が起きないように選ぶ言葉に細心の注意を払う必要があり、それだけで骨が折れました。が、この言葉の難しさ以上に大きな障壁となったのは、文化の違いでした。
日本の特に金融機関で多く用いられる開発手法は、ウォータフォール型と言われる手法です。この手法は設計の段階で、実装する機能と開発する順番を予め決めておき、全ての機能が実装されてからリリースする手法です。手堅く進行できる分スピード感や柔軟さに欠けるのが、ウォータフォール型の開発の特徴です。それと反対にアジャイル開発は、開発のしやすい機能から実装できたり、別々の機能を同時に開発できたりと、柔軟さとスピーディーさを特徴とする開発手法です。FWDグループは、最先端の技術を積極的に取り入れる姿勢があるため、開発手法も世界のスタンダードなってきているアジャイル開発を取り入れています。実際にアジャイル開発で進行すると、そのスピード感には驚かされましたが、それと同時に、アジャイル開発は細かなコミュニケーションがあって初めて成り立つものだということを痛感させられました。
FWDグループの開発者マインドは日本と比較すると許容範囲が広く、例えばテスト環境で何かしらのエラーが発生した場合、日本だとエラーの原因を追究しがちですが、FWDグループの開発サイドでは、まずはエラーを解消することに重きを置くという風潮があります。開発スピードを重視するグループのエンジニアと、手堅く進行したい私たち日本サイドのすれ違いは、言葉の違い以上に解消するのに苦労しました。
給付金請求機能追加という大きな要件をクリアした今、当初と比べてコミュニケーションは格段に良くなりましたが、アジャイル開発をより洗練されたものにするためにも、異文化理解は今後も改善すべき課題として取り組んでいかなければなりません。
-これから追加される機能などOmneの展望について教えてください。
田中:まずは異動手続きの拡充を図ります。現状(2024年3月)は、保全手続きでは「住所変更」「電話番号変更」「解約」「クレジットカード変更」「受取人変更」「契約者改姓」「控除証明書再発行」「保険証券再発行」がOmneからお手続きいただけますが、「口座変更」「払込変更」はまだOmneでお手続きいただけません。Omneで完結できる手続きを増やし、お客さまの利便性向上に寄与したいと思います。
また給付金請求に関しても、「FWD医療」「FWD医療引受緩和」「ゴールドメディワイド」「さいふにやさしい医療保険」がOmneでお手続きいただける対象商品となりますが、診断書不要の範囲を拡大するなど、お客さまにOmneを使ってインスタントペイメントいただけるケースを増やしていきます。
「Omne by FWD」でお客さまの"Celebrate living"のお手伝いを
-今後の目標を教えてください。
田中:エンゲージメントコンテンツであれ、保険機能サービスであれ、何よりもまずお客さまに使っていただけるアプリを目指していきたいです。今現在も良い面・悪い面含め様々なご意見を頂戴しており、どんなお言葉も真摯に受け止め改善につなげていますが、そういったご意見は使用していただいて初めて頂戴するものです。いただいたご意見を踏まえた上で改良を繰り返し、皆さまにとって使い勝手のいい、愛されるようなアプリに進化させていきたいと思います。
「簡単に手続きできること」「スピーディーに手続きできること」を一番のプライオリティに開発を進め、当社の思い描く"Celebrate living"をOmneを使用いただく全ての方に感じ取っていただけるように発展させていきます。