ダイバーシティが進む昨今の社会情勢の中で、FWD生命も様々な背景を持つ社員同士が活発に交流できる環境を整えるように努めています。
「障がい者と共存する職場づくり」を目指し開設されたオレンジオフィスは、2024年12月に開設6周年を迎えました。今回は、オレンジオフィスよりジョブコーチの大里さん、スタッフの磯野さん、鈴木さんにお越しいただき、この6年の振り返りと今後の展望について語っていただきました。
FWD生命を支える縁の下の力持ち
-オレンジオフィスについて教えてください。
大里:オレンジオフィスは、FWD生命が定めたCSR*3つの柱の1つ「障がい者と共存する職場づくり」を推進するため、2018年12月に東京オフィスからスタートし、2020年6月に大阪オフィスをオープンしました。
障害者手帳をお持ちの方をスタッフとして雇用し運営している事務センターで、人事部に所属しています。
*Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任
▲業務風景
▲帳票加工作業
-オレンジオフィスの業務内容を教えてください。
大里:私はジョブコーチとして、スタッフの採用、育成、業務指導、また安定して長く勤務できるようにメンタルを含めた体調管理を行っています。
磯野:オレンジオフィスでは、各部署から様々な業務を請け負うかたちで業務を行っています。業務内容は主に作業系とPC系に分かれます。作業系では約款やコチニンキットなどの発送、書類のスキャン業務などを行っています。PC系では、各照会先から得たデータのファイル形式を変換したり、不要データの削除や和暦を西暦に変えるといったデータ加工も行ったりしています。私は主に作業系を担当しています。
鈴木:私はPC系と作業系どちらも行いますが、主にPC系を担当しています。そこまで時間のかからないものは手作業で対応しますが、私はVBAを用いたツール作成を得意としているので、時間のかかる作業は自動化させています。午前を丸々費やしていた作業が、自動化ツールを作成してからは20分程度で終わるようになったということもあります。
大里:磯野さんはオレンジオフィス立ち上げ時からの参画メンバーで、鈴木さんをはじめオレンジオフィスのメンバーは、比較的長い期間働いています。また仕事に対しても積極的で、正確なアウトプットはもちろんのこと、改善提案をする等自発的に業務に取り組む風土があり、社長賞を受賞したメンバーも複数名います。
各部署とのコミュニケーションが仕事のスパイスに
-これまでを振り返って、印象に残っていることを教えてください。
磯野:私はオープニングスタッフとして入社しましたが、入社時に各フロアへ挨拶に出向いた際、部署を問わず多くの社員が温かい拍手で迎え入れてくれ、とても感動したことを覚えています。
また、普段の業務でも依頼をされた部署の方に「助かりました、ありがとうございます」「その節は本当にありがとうございます」といったお礼の言葉をいただく時は非常に嬉しいです。
鈴木:2024年にエンゲージメントインフルエンサー*として業務の依頼部門の方との交流会やCoffee Time、月間目標、お誕生日メッセージのプレゼント、ミニアワードなどのファシリテートをしました。交流会では、普段話す機会の少ない担当者の方とコミュニケーションを取る貴重な機会となりました。また毎月行われるCoffee Timeでは、皆で企画を考え、コミュニケーションの醸成はもちろん、スタッフ間で価値観を共有することもできました。ジョブコーチの大里さんのサポートもありつつでしたが、自分たちでエンゲージメント向上の催しを企画し、実行まで取り組めたことが、大変有意義であったと思っています。
*社員のエンゲージメント向上を目的とした催しをリードするメンバー。各部署に1名ずつ任命される。
大里:コロナ禍のオフィス運営が印象に残っています。緊急事態宣言が出るか出ないかの時がちょうど採用実習中で、実習日程を短縮して対応したのを覚えています。基本的には出社を希望の上で入社されていますので、完全在宅になった数か月は体調不良になるスタッフが続出し、オフィスで仕事をする環境を用意することがいかに重要か痛感しました。
今では出社回数も増えて体調も安定し、今まで以上にそれぞれの能力を発揮できる環境になりました。体調管理が課題のスタッフが多いですが、「オレンジオフィスで働けて幸せです。」という声を聞くと、その度に私も幸せな気持ちになっています。
▲ミニアワードの様子
オレンジオフィス発信でFWD生命を牽引する部署へ
▲オレンジオフィスのメンバー
-今後の目標を教えてください。
磯野:オレンジオフィスのメンバーは、能力を上げるために各々が日々課題に取り組んでいます。私は一期生として、メンバーそれぞれの能力向上のサポートをできるようにしたいです。そして、オレンジオフィスがFWD生命に欠かせないものになり、よりオレンジオフィスを価値ある存在にしたいです。そのためにも、これまでに業務で携わったことのない部署とコミュニケーションをとり、オレンジオフィスのメンバーがお手伝いできる業務を広げていきたいと思います。
鈴木:業務効率化を進め、様々な部門からより多くの業務を請け負えるようにしたいと思っています。そして、オレンジオフィスの存在をたくさんの方に知っていただきたいと思っています。個人的には、Excel VBAやPower Automate Desktopを活用した効率化や省人化を進めていきたいと思っています。
大里:自身の特性に向き合い、自己研鑽に余念なくいつも積極的に業務に取り組むスタッフの姿には頭が下がります。私はこれからも、スタッフのキャリア開発に貢献できるよう、対人支援のスキルを向上させ、より一層ジョブコーチの仕事に注力していきたいと思います。またそういった取り組みを通して、障害者雇用を希望する方々から選ばれる職場、企業になることが目標です。
※「障害者手帳」「障害者雇用」は、国の制度等通例に倣った表記としています。
※本記事は、2024年12月19日時点の情報に基づいて作成しています。